女性は妊娠期からママだけど…男性は育児しながらパパになる!

日本の男性の家事・育児時間は、世界の中で最低水準なのをご存知ですか?

家事・育児は女性が行うものという考えが根強く残るだけでなく、男性は長時間労働や育児休暇を取りにくい現状があり、家事や育児の経験不足から女性まかせになりがちです。
コロナ禍もあり、テレワークが一気に広まりました。男性の在宅時間が増えたことから、夫婦間での家事・育児の分担意識が高まっているようです。

パパ、ママになる過程は男女で異なります。

女性は妊娠発覚後から意識の変化が始まり、妊娠中の体の変化で実感が一気に高まります。 ところが、男性はパパとしての自覚がはっきりするのは子どもが生まれ生活を共にしてからです。
つまり、子どもと接する時間が少ないとパパとしての自覚が高まるのは難しく、“ママの手伝い”程度にとどまりがちなのです。

産後うつ病にかかる危険性が男女ともに10%程度あります。

産後うつ病は女性だけの病ではないのです。 リスクが高い時期は、女性が産後3か月以内、男性は産後3か月~6か月と異なり、いずれも1年間は注意が必要です。

パパが家事や育児を堂々と行える環境を整え支えることが、社会には求められます。


子どもが生まれたらすぐに親になれるのではありません。 男性が親となり女性と協力して育児することは、本人や子ども、家族の幸せにつながるだけでなく、地域や企業の活性化にもつながるのです。


(お話を伺った人)
佐賀大学教育研究院医学域医学系=母性看護・助産学領域教授
佐藤珠美 先生

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