2016年、オバマ大統領が
「男性トイレでおむつを交換したい」
とのパパたちの声に応えて「トイレをすべての状況に適応させる法」に署名したことがニュースになりました。
当時、男性の家事・育児時間が日本の2.6倍(日本99分、アメリカ258分)だったアメリカでも、男性トイレにおむつ交換台がじゅうぶんに設置されていなかったことは驚きでした。
調べてみると、日本でも2005年、ネット上に男性トイレにおむつ交換台の設置を求める声がありました。
最近では、ユニバーサルトイレにおむつ交換台が設置されている施設が増えてきています。
子育てしやすい社会の実現は、問題を感じた人が声を上げ、動くことから始まるのです。
近年の育児用品は
- ・男性目線の発想
- ・赤ちゃんとママの快適性
- ・安心
これらを重視したイノベーションが進んでいます。
そういった製品は、親の育児負担の軽減にも役立っています。
育児用品のイノベーションが進んだ今、次に求められるのは、
育児支援方法の大胆な見直し
です。
[お話を伺った]
佐賀大学教育研究院医学域医学系
母性看護・助産学領域 佐藤珠美教授