ヘルスサポーターズイノベーションの事務局がある佐賀県では、公式ウォーキングアプリ SAGATOCO が人気です。
これは、その日の歩数や健診(検診)受診といった健康活動に応じてポイントが付くシステムです。
このようなアプリができる背景には、日本人の平均寿命が女性は87.45歳、男性は81.41歳(いずれも2019年)と過去最高を更新していることがあります。
長寿は喜ばしいのですが、日本人の寝たきり期間も世界で突出する長さなのです。
健康寿命をいかに延ばすかが重要な課題ですが、国民の健康への関心の薄さが指摘されています。
妊娠・出産期は生涯の健康づくりに重要な時期です。
胎児期の低栄養は将来、糖尿病や高血圧などを発症し、生涯の健康を左右します。
また、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病を発症した人は、産後に高血圧や糖尿病になりやすいことが知られています。
1日に30分ウォーキングする、毎日朝食をとるなどは、妊娠や産後の女性に必要なことです。
出産や育児期を元気に乗り切るためにも、ウォーキングアプリなどの便利ツールを活用して、妊娠期から健康づくりを意識してみましょう。
(お話を伺った人)
佐賀大学教育研究院医学域医学系
母性看護・助産学領域
教授 佐藤珠美 先生